今回は、旅行の話。週末を利用して、神戸に行ってきた。とういか部活の三商で、神戸に行って試合をすることになっていたので、試合後そのまま帰るのももったいないし、夜行バスを皆より一日遅らせて、ついでに一泊してこようかなとふと思い立っただけのこと。最近何かと忙しくて、精神的にいっぱいいっぱいだったので、一人神戸の街をぶらぶらして癒されようと思ったのだ。

 部活の試合がとりあえず終わり、私は神戸観光の中心となる三ノ宮駅に向かった。今回の旅行の目的は、夜景を見ること、美味しいものを食べること、買い物をすることの3つ。土曜の夜から日曜の夜までという、まる一日の限られた時間の中でいかに上手に動くか。神戸は様々な観光スポットがすべて徒歩で行ける範囲内に存在しているのがうれしい。だが、夜景を見るなら今日の夜しかない。もう夕方五時を回っているので、急いでホテルを確保しなければ。幸い近場で安いビジネスホテルが一部屋空いていたので、そこに荷物を置いて、ゆっくり休む間もなく、私は再び神戸の街に飛び出した。

 夕ご飯はどうしよう。とりあえず、神戸に来たからには一回洋食を食べたい。神戸は江戸時代の開港以来、居留地にたくさん外国人が住んでいたこともあって、伝統の味を誇る洋食のお店が数多く存在しているのだ。私はとある一軒に入り、レトロな雰囲気を味わいながらオムライスを食べ、満足した。そのあと、夜景の有名なベイエリアに向かった。ベイエリアはメリケンパークとハーバーランドから成っていて、海に沿ってその付近を歩くだけで、周囲のイルミネーションが楽しめる。特に、高さ108メートルの神戸ポートタワーから見下ろす、光で彩られた夜の海と市街地が美しかった。

 翌朝。今日の日程は…午前中→北野異人館巡り。午後→三ノ宮駅から元町駅を中心に買い物。最終目的地は中華街の南京町。そして、夜七時までには元の三ノ宮駅前に戻ってこなくてはならない。

 北野異人館は神戸観光の定番であり、明治時代にこの場所に住んでいた外国人の家が集まっているエリアだ。私は九時の開館時刻に合わせて、異人館の中でも国指定重要文化財になっている、風見鶏の館と萌黄の館に向かった。どちらの館も外観・内装共にとても凝った作りになっていて、当時館に住んでいた人々の優雅な暮らしぶりがうかがえた。印象的だったのは、萌黄の館の庭に阪神大震災のときに落下したそのままの形で残されている煙突で、地震の後遺症をほとんど感じさせないほど復旧された街並みの中で、ふと当時の被害の大きさを感じさせられた。

 昼ご飯を済ませて、次は買い物だ。神戸には最新の流行を取り入れたおしゃれなお店ももちろんたくさん存在しているのだが、手頃でかわいい感じの古着屋さんが大充実しているというので、そちらを特に楽しみにしていた。以前に神戸に旅行に来た友達がお勧めだと言っていた、元町駅を中心にして左右に伸びる高架下の商店街もはずせない。私はたくさんのお店を巡り、神戸の洋服屋のリーズナブルさや品数の多さに感動し、また、店員さんの親切さにも感動した。雨が降りそうだからといって、傘が買える近くの百円均一のお店までの細かい地図を書いてくれた古着屋のお姉さん。あなたのお陰で、神戸の街は私にとって一段と温かみを増しました。ありがとう。

 いろいろ買ってすっかり満足した私は、最終目的地の南京町へと向かった。ここは日本三代中華街の一つで、雑貨、食材、衣類など珍しい品物で溢れ、多くの地元の人や観光客でごったがえしている。私は最近、中国やら東南アジアやらの民族調の小物にとても魅力を感じるので、ぶらぶらお店を見て回るだけでとても楽しかった。また、神戸在住の友達が本当に美味しいからといって勧めてくれた、シュークリームも列に並んで買った。そうこうする間に日も暮れてきて、私の1日神戸旅行は瞬く間に終わりを迎えようとしていた。

 今回の旅行で一番印象的だったのは、神戸の人々が話す柔らかな印象の関西弁。洋服屋に入ると、必ず若い女の子が「めっちゃ、かわええ。」と言っているのを耳にした。そのたびにあなた達の話す関西弁のがかわいいよ、と思っていた。それと、神戸と東京を比較して思ったこと。神戸に限らず、旅行でどこかに行くたびに思うのだが、東京は物価が高いし、人もなんだかそっけない。東京は私の生まれ育った場所だから愛着もあるし、いち早く流行りのスポットに行けるし、いいところもたくさんある。だけど、どこか乾燥してぱさぱさしている気がする。なんとなく疲れているとき、東京を離れてみると心が潤うことも多いのだ。

【白土翔子】